大きな目標を、実際に踏み出せる小さな一歩に分ける方法
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目標を小さな目標に分けると効くのは、遠くにあるひとつのめざす数を、近くにあるいくつかのめざす数に変えるからです。近いめざす数には、もっと力が入ります。ある現場実験では、小さな目標でボランティアの時間が7〜8%増えました。ただし、小さな目標がかたすぎると柔軟さが失われ、形がくれる効果より害が大きくなることがあります。
目標を分けると効く理由
めざす数が近づくほどがんばりが増え、小さな目標は近いめざす数をつくり出すからです。進み具合を記録することそのものと、同じしくみです。
これは目標勾配効果と呼ばれ、実際の行動で測られています。カフェのポイントカードを持つお客さんは、無料のコーヒーに近づくほど、買う頻度が上がりました。遠くにあるひとつのめざす数は、ほとんどの時間を遠く感じられたまま過ごします。近くにある5つのめざす数は、ほとんどの時間を近く感じられたまま過ごします。
もうひとつのしくみがあります。何かをやりとげるのは気持ちがよく、1年がかりの目標には、何かをやりとげる機会がないことです。毎日の仕事日誌の研究では、小さな成功はやる気にとても大きな良い影響を、小さな失敗はとても大きな悪い影響を与えていました。
証拠が実際に示していること
クライシス・テキスト・ラインのボランティアを対象にした現場実験で直接試され、効果は本物でしたが、控えめなものでした。
年に200時間と約束していたボランティアに、同じ約束を、毎週4時間か、2週間ごとに8時間という小さな目標に分けて示しました。小さな目標を示された人は、ボランティアの時間が7〜8%多くなりました。
この数字は正直に受け止めましょう。大きな規模では意味のある伸びですが、人生を変えるものではありません。目標を分けると、境目のところで本当の差が生まれます。やるつもりのなかった目標を、やる目標に変えてくれるわけではありません。
目標の分け方:ステップごとに
めざす数から逆に、そして今日から順にたどり、今週できることにたどり着いたら止めましょう。
最後の姿を、数字と日付で書く
12月31日までに24冊読む。この形で書けないなら、まだ分ける準備ができていません。SMARTの法則をご覧ください。
実際にある時間で割る
12か月で24冊なら、月に2冊。約束する前に計算しましょう。無理なめざす数がはっきりするのは、このステップです。
1回でできる単位に変える
月に2冊は、1日約25ページです。これなら今夜から始められます。1年の合計では、そうはいきません。
毎日の単位をいつ、どこでやるか決める
「いつか」ではなく、「夕食のあと、ソファで」。これを前もって決めておくと、やりとげることに中くらいから大きな効果があります。
小さなかたまりだけでなく、合計を記録する
小さな目標は勢いをくれ、合計は本当に間に合うかどうかを教えてくれます。両方の数字が見えるようにしましょう。
分けると逆効果になるとき
小さな目標がかたすぎて、それ自体が問題になるときです。
7〜8%の伸びを見つけた同じ研究は、その代償も指摘しています。短い期間のせまい小さな目標は、長い目標にたどり着く方法の柔軟さを減らします。1週間がうまくいかなかったとき、毎週の小さな目標は、よくある乱れを、達成できなかっためざす数に変えてしまいます。
関連する落とし穴もあります。小さな目標は進み具合の目に見える印なので、もうたくさんやりとげた気になって、手をゆるめてしまうことがあります。節目に届いたのは、続けるときで、ひと息つくときではありません。
現実的なルールは、小さな目標を締め切りではなく、ペースにすることです。「平均して1日25ページ」なら、悪い火曜日も乗りこえられます。「毎日必ず25ページ」は、乗りこえられません。
ひとつのかたまりは、どれくらい小さくすればいい?
調子のいい日ではなく、ふつうの日に、1回でやりきれるくらい小さく。
試すべきは、疲れていて、忙しくて、やる気がないときにもできるかどうかです。できないなら、そのかたまりは大きすぎて、大変な週にまっさきに落とされます。30日チャレンジは、かたまりを試すのにちょうどいい大きさです。
小さめにまちがえても、損はほとんどありません。簡単すぎたかたまりは、もっとやればいいだけなので、何も失いません。大きすぎたかたまりは、連続ごと失わせます。
よくある質問
- 目標を小さなステップに分けると、本当に役に立ちますか?
- はい。控えめに、でもはっきり測れる形で。クライシス・テキスト・ラインのボランティアを対象にした現場実験では、年200時間の約束を、毎週や隔週の小さな目標に分けると、ボランティアの時間が7〜8%増えました。
- ひとつのステップは、どれくらい小さくすればいいですか?
- ふつうの日に、1回でやりきれるくらい小さく。疲れていて忙しいときにできないなら、大きすぎて、大変な週にまっさきに犠牲になります。
- 目標を分けることが、逆効果になることはありますか?
- あります。かたい短期の小さな目標は、長い目標にたどり着く方法の柔軟さを減らすので、乱れた1週間が、達成できなかっためざす数になってしまいます。小さな目標を、かたい締め切りではなく平均のペースとして決めれば、たいていは防げます。
- 記録するのは、小さな目標と大きな目標のどちらですか?
- 両方です。近いめざす数にはもっと力が入るので、小さな目標が勢いをくれます。合計は、予定どおりかどうかを教えてくれます。片方しか見ていないと、忙しいのに遅れている、ということになります。